ー溶接作業での注意点は?正しい安全対策をおこなおう!ー

製造業や建設業など、溶接はさまざまな業種において必要不可欠な作業です。

一方で、多くの危険が伴う作業なので注意点を把握しなければいけません。

作業員は溶接作業の知識とリスクを理解した上で安全に作業しましょう。

この記事では、溶接作業での注意点や安全対策について解説していきます。

溶接作業における4つの注意点

溶接現場は多くの危険が伴います。

溶接作業の注意点を以下の4項目から解説します。

 

1.紫外線や赤外線による目の障害

2.感電

3.ヒュームによるじん肺

4.火災や爆発

 

1.紫外線や可視光による目の障害

溶接における注意点1つ目は、作業中に出る光による目の障害です。

 

溶接作業中に発生する強い光は、目に見える可視光と目に見えない紫外線や赤外線を含んでいます。

そのなかでも、特に紫外線には要注意。

紫外線を浴びた目は以下のような症状が出る場合があります。

 

・目が痛い

・異物感がある

・涙が止まらない

・まぶしくて目を開けているのが辛い

 

このような症状は、溶接作業中にすぐ現れるのではなく、ほとんどの場合が数時間後に出るでしょう。

症状は1日程度で落ち着くことが多いですが、続く場合は病院で診てもらうことをおすすめします。

 

2.感電

溶接作業における注意点2つ目は。感電です。

溶接の中には電流を流して作業する「アーク溶接」があります。

アーク溶接作業中には非常に高い出力の電流が流れており、何らかの原因で電気に触れると感電する大事故に繋がりかねません。

溶接作業中の感電による死亡事例もあるので、作業者はもちろん、事業者も安全対策をしっかりおこなう必要があります。

特に夏場など作業室内の温度や湿度が高いと作業着や手袋が汗で濡れ、その状態で作業すると電気が通りやすくなってしまい、感電のリスクが高まります。

作業室内の環境作りも大切でしょう。

 

3.ヒュームによる影響

溶接作業における注意点3つ目は、ヒュームによる影響です。

ヒュームとは、アーク溶接で金属を溶断したときに出る粒子。

溶接ヒュームを吸い込んでしまうと、急性の中毒症状が出てしまうため、「特定化学物質」に指定されています。

溶接ヒュームによる影響には以下のようなことがあります。

 

・咳

・胸の圧迫感や違和感

・発熱

・筋肉痛

・倦怠感

 

上記のような症状が約2〜3日続くほか、肺がんの原因にもなるため気を付けなければなりません。

溶接ヒュームは、一度吸い込むと排出されずに体内に蓄積されてしまうので、防止策が重要になります。

 

4.火災や爆発

溶接作業における注意点4つ目は、火災や爆発です。

溶接中に飛び散った火花が可燃性のものに引火し、火災が起きる事例があります。

 

・溶接作業中に火花が発生し、床に置いてあった布や紙に着火

・解体作業中の建物の屋上で溶接作業中、火花が階下の木くずに落下し数時間後に燃焼拡大

・倉庫で溶接作業中、火花が周囲の段ボールに着火

 

上記の火災は、すべて溶接の火花が可燃性のものに落下することで起こっています。

そのため、溶接作業をおこなう際は、スパッタシートを使用することや周囲に可燃性のものを置かない・整理整頓などが重要です。

 

溶接作業の注意点に対する安全対策とは

溶接作業の注意点に対する安全対策として、以下の3つを紹介します。

 

1.保護具を着用する

2.作業着を正しく着用する

3.濡れた手袋で作業しない

 

ひとつずつ解説していきます。

 

1.保護具を着用する

溶接作業の注意点に対する安全対策の1つ目は、保護具を着用することです。

さきほど解説したとおり、溶接作業時には紫外線や可視光などの強い光による目の障害リスクがあります。

そのため、作業時には有害な光から目や皮膚を守る溶接マスクや溶接めがねの着用が必須です。

また、溶接ヒュームの吸い込みを防ぐため防塵マスクを着用しましょう。

保護具を適切に使用することで、溶接作業中の体への健康リスクを減らせます。

 

2.作業着を正しく着用する

溶接作業の注意点に対する安全対策の2つ目は、作業着を正しく着用することです。

溶接中に火花が発生することで火災の原因になる恐れがあります。

また、やけどのリスクもあるため、長袖長ズボンはもちろんのこと防炎性の作業着だとなお安心でしょう。

革エプロンは火花から守ってくれるのでおすすめです。

作業着はサイズが合ってないと動きづらく、かえって事故の原因になりかねません。

自分に合ったものを用意しましょう。

 

3.濡れた手袋で作業しない

溶接作業の注意点に対する安全対策の3つ目は、濡れた手袋で作業しないことです。

アーク溶接時は電流が流れます。

そのため、電源や溶接機のスイッチ・溶接棒ホルダーなどの電気機器に触れると感電してしまいます。

さらに、作業場が暑くて汗で濡れた手袋を使用しているときは要注意。

濡れている部分から電流が通って感電するという、大きな事故に繋がる恐れがあるためです。

乾いた作業服や保護手袋で作業するなど、安全対策を徹底しましょう。

 

溶接作業においての保護具の種類

溶接作業において、安全と健康を守る大きな役割を担っているのが保護具です。

保護具には以下のような種類があります。

 

・遮光保護具

・溶接面

・保護手袋

・防塵マスク

・作業着

 

溶接時に発生する、強い光から目を守るために遮光面やめがねの着用をしましょう。

溶接面には、手持ちやかぶるタイプなどがあるので、作業効率性や使いやすさから選ぶのがおすすめ。

 

溶接ヒュームから身を守るためには、防塵マスクが欠かせません。

普通のマスクではなく防塵マスクを着用することで、溶接ヒュームの吸い込みリスクを減らせるでしょう。

 

保護手袋を着用することで、熱を通さないほか感電のリスクも抑えられます。

軍手で作業すれば良いと考えるかもしれませんが、汗で濡れると電気が通りやすくなってしまい、感電事故に繋がる恐れがあるため保護手袋を着用しましょう。

 

まとめ

今回は、溶接作業での注意点を紹介しました。

溶接作業時の注意点は以下の4つです。

 

1.紫外線や赤外線による目の障害

2.感電

3.ヒュームによるじん肺

4.火災や爆発

 

溶接は、電流や高温など常に危険と隣り合わせの作業です。

加えて、強い光やヒュームなどは人体に悪影響を与えるので、安全対策をしっかりおこなったうえで作業しましょう。